10代でドイツに渡った脇田和。
1920年代、芸術の息吹が満ちていた華やかなるベルリン。
その地に赴き、輝かしい時代の流れの中で、若き画家は感性を育み、絵の道を志します。
その後の帰国、激動の時代を超えて、戦後の開かれていく時代には、画家は様々な国々を訪れます。
旅の記憶はまた、芸術家の人生において、多くのインスピレーションを与えたことでしょう。
脇田和の絵はどこか「音が聞こえてくる。旋律を奏でる協奏曲のようだ」と表現されます。
時折遊びに来る鳥たちや、時に鳥と語らう女性、くったくのない子供たちの顔、ある日みつけた小石、
足元に落ちてきた葉や、静かに佇む物たち、耳に心地よいリズムを打つ雨音や風。
個々が奏でる波長は、絵の中で音となり調和し、脇田和の絵に欠かすことのないマチュエールとしてそこに存在しています。
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裸婦習作 1929年
油彩・キャンバス
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赤い鳥 1986年
油彩・キャンバス
時を刻む日々の、その日常の中で、触れるもの、みつめるものへの画家の思索が、筆を置くその日まで、旅の如く続きます。
この展覧会では、初期のデッサン、木版画をはじめ、版画、コラージュ、ドローイング、油絵まで約100作品を展示。
97歳で永眠するまでの画家の軌跡と創作の原点をみつめていきます。
鳥の来る道 1986年
油彩・キャンバス
開催概要
展覧会名称 |
脇田 和 展 没後10年「画家の旅路」 |
主催 |
財団法人 脇田美術館 |
開催期間 |
2015年7月4日(土)〜10月27日(火) |
開館時間 |
午前10時〜午後5時(7月15日〜 9月15日は6時まで) |
入館料 |
一般1,000円(900円)大高生600円(500円)
中学生以下 無料
※( )内は20名以上の団体料金
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アクセス |
・ 電車 JR・しなの鉄道、軽井沢駅より旧軽井沢銀座方面へ徒歩10分
・ 車 上信越道・碓氷軽井沢インターより国道18号線を軽井沢方面へ入る |
所在地 |
〒389-0102 長野県軽井沢町旧道1570-4
アクセスマップはコチラ |
電話番号 |
0267-42-2639 |