脇田和 生誕100年展

鳥、花、子供との出会い。美しいものは身近にある。

2008年4月12日(土)〜2008年11月24日(月)
終了致しました。ご来場頂いた皆様ありがとうございました。

「絵には、完成も終わりもない。あるのは仕事の累積である。」と語った脇田和。一枚一枚の絵の累積は、画家としての長い旅路の記録ともいえるでしょう。その80余年にわたる絵画探求は、10代でベルリン国立美術学校時代に学んだ精密な人体デッサンにはじまりました。
やがて鳥、花、子供など身近な対象をモチーフに描くようになります。ともすれば見落としがちなささやかな喜びや哀しみ、季節の移り変わりなど画家の人生観や心の風景を香り豊かに表現する自在な画境へと到達しました。
対象の心を確かめるためのデッサン。瑞々しい色の重なりと対比。画面構成やマチエールの探究。
これらを礎とする、隅々まで神経の行き届いた独自の絵画世界は、私たちが日常生活で体感する温かく、静かな幸福感にも似ています。

展覧会のみどころ
本展では、脇田和のベルリン時代のデッサン・油彩並びにベルリンからの帰途に制作した刺繍作品から晩年までの油彩・素描等作品約90点を網羅して、画家の全体像を展観いたしております。
さらに、初公開の試みとして下記資料を展示しています。

  • 1, 脇田和が自作25点に寄せた制作のことば
  • 2, 幼少の頃、祖母から墨絵の手習いを受けた際に手本とした『鳥の墨画帳』
  • 3, 脇田和がベルリン遊学時代に訪れた美術館・ギャラリー等、1920〜30年代に収集した珍しいチケット類のスクラップブック
  • 4, 第一回新制作派協会展(1936年)出品作品をはじめとする戦前の作品のポストカード
  • 5, 井上靖氏ら書籍のための装幀原画
  • 6, 脇田和のインタビューをふくむVTRの上映

開催概要

展覧会名称 脇田和 生誕100年展
鳥、花、子供との出会い。美しいものは身近にある。
主催 脇田美術館
協力 ソニーマーケティング株式会社 GOETHE-INSTITUT ドイツ文化センター
出品内容 ベルリン留学時代から晩年までの油彩約100点、素描作品、装幀原画等
開催期間 4月12日(土)〜11月24日(月)
開館時間 午前10時〜午後5時(入館は4時30分まで)
GW、夏期7/15〜9/15 午後6時迄 (入館は5時30分まで)
入館料 一般1,000円 / 大高生600円 / 中学生以下無料 団体20名以上100円引
館内にミュージアムショップ、ミュージアム・カフェ併設。
アクセス ・ 電車 長野新幹線・しなの鉄道「軽井沢駅」下車 旧軽井沢銀座方面へ徒歩10分
・ 車 上信越道「碓氷軽井沢インター」から国道18号線を旧軽井沢方面へ約10km
所在地 〒389-0102 長野県北佐久郡軽井沢町旧道1570-4
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電話番号 0267-42-2639